2025年6月30日に開催した評議員会の終結をもって理事長の手塚正彦が退任し、2025年7月に新たに南成人(日本公認会計士協会会長)が理事長に就任いたしました。
理事長への就任にあたって

このたび、一般財団法人会計教育研修機構の理事長に就任いたしました南成人と申します。
当法人は、「会計人材の育成と会計リテラシーの向上を通じて、我が国の経済社会の発展に貢献する」という設立理念のもと、2009年7月の創設以来、一般企業等の役員や会計実務に携わる方々を対象とした研修事業を始めとして、公認会計士を対象とした実務補習や継続的専門能力開発(CPD)における継続的専門研修を展開して参りました。これまでの関係者の皆様のご理解とご支援に心より御礼申し上げます。
近年、サステナビリティ経営の浸透やDXの加速、企業に求められる社会的説明責任の高度化など、経済社会を取り巻く環境は、かつてないほど大きく、そして急激に変化しています。こうした中、的確な会計及び監査に関する専門的知識に基づいて意思決定し行動できる力、すなわち会計リテラシーを備えた人材の育成は、企業の持続可能な発展を支える重要な要素となっています。
当法人では、こうした社会の要請に柔軟に応えるべく、会計を基軸に、コーポレートガバナンス、内部統制、コーポレート・ファイナンス、企業情報開示などの幅広い分野を網羅した研修プログラムを継続的に提供し、時代の変化に即した内容へと常に進化させるよう努力しています。
2024年度からは、学生の皆様や一般企業の皆様を始めとした、普段、会計実務に馴染みのない方々にもゲームでの体験を通じて、経営における「会計」の重要性を実体験として学べる「戦略ビジネスゲーム」の提供を開始しました。また、法制化された上場会社等監査人登録制度を踏まえ、中小監査事務所を含む上場会社監査の担い手の監査品質の更なる向上及び経営基盤の強化を支援するために、「監査法人等の組織力・現場力強化に向けた講座」を開講するなど、新たな取組も始めております。
今後、当法人は、設立理念に沿った事業運営を着実に推進し、一般企業向けと公認会計士向けの研修事業のシナジー効果を活かしながら、会計人材の育成及び会計リテラシーの向上に取り組み、我が国の会計教育の中核を担う機関としての役割を果たすべく、全力で取り組んで参ります。
引き続き、皆様のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2025年7月 一般財団法人会計教育研修機構
理事長 南 成人