東京実務補習所に入所される皆さんへ
東京実務補習所 運営委員会委員長
須山 誠一郎
公認会計士試験の合格、誠におめでとうございます。昨年5月に新型コロナウィルス感染症が5類に分類され、生活様式が日常に戻っていますが、試験勉強の多くの時間を、パンデミックという困難な環境下で過ごさざるを得ないなど、様々な制約があったことと思います。そのような中で見事に目標を達成した皆さんの努力に敬意を表するとともに、心よりお祝い申し上げます。
これまで公認会計士試験の合格を一つの目標(ゴール)として、日々、努力されてきたと思いますが、今回の合格で、目標達成と同時に会計職業専門家としてのスタートラインに立つことになります。これから皆さんが受講される実務補習においては、 皆さんが「会計職業専門家としてふさわしい品位と幅広い見識を備え、専門的知識を実務上で応用できる能力を有する公認会計士」としてキャリアを歩み、環境変化の激しい時代の経済社会に貢献していくため、数多くの様々なカリキュラムを提供しますので、楽しみに待っていてください。
東京実務補習所では各学年1,000人規模の実務補習生が在籍し、運営委員も100名が大手監査法人、中小監査法人、個人会計士等から満遍なく選出されているため、ゼミナール、ディスカッション、宿泊研修などを通じて、補習生同士だけでなく、様々なバックグラウンドをもった先輩方ともコミュニケーションをとることが出来ます。また、実務補習生の多様なニーズに応えるべく、次の3つの取り組みを実施しています。
- 今後の公認会計士に求められるコミュニケーション能力向上のための、ゼミナール及びディスカッションの単位数の引き上げ
- 会計大学院協会や日本不正検査士協会との連携講座の提供及び、これに伴う教材の見直し
- オンライン講義の拡充による受講機会拡大の整備
さらに、各監査法人とも年3回の研修担当者との打合せの機会を通じて連携し、各人の成績状況等を共有し、実務補習生の実務補習修了のサポートを行っています。
これから3年間、多くの方々が皆さんの成長を全力で支援いたします。どうぞ宜しくお願いいたします。