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2025年 年頭所感

 一般財団法人会計教育研修機構理事長の手塚正彦です。2025年、新たな年を迎え、皆様に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 当法人は2009年の設立以来、15年間、公認会計士の育成と、会計・監査・税務分野における社会人向け研修に尽力してまいりました。長きにわたって日本の専門人材育成と会計リテラシー向上に貢献し続けてこられたのも、ひとえに皆様のご支援のおかげです。深く感謝申し上げます。

 世界の政治・経済情勢は激動の時代を迎えています。企業を取り巻く環境も、かつて経験したことがないほど大きく、そして急激に変化しています。先行きの不透明感が増し、従来の常識が通用しない状況が続いています。このような状況において、企業が持続的に事業を行い、成果を上げ続けるためには、迅速かつ柔軟な経営判断がこれまで以上に求められています。

 この激変する時代を乗り越える鍵となるのが、「会計リテラシー」です。正確な財務情報の理解と分析、そしてリスクと機会の的確な評価に基づいた行動こそ、企業の持続性と収益性を支える力となります。そのため、会計リテラシーを備えた人材の重要性はますます高まっています。

 当法人は、時代の変化に柔軟に対応するため、会計を基軸に、コーポレートガバナンス、内部統制、コーポレート・ファイナンス、企業情報開示など、幅広い分野を網羅した研修プログラムを提供し続けてきました。そして、内容を常に進化させるよう努力しています。

 2027年3月期からは、いよいよ、プライム市場上場企業へのサステナビリティ情報開示と保証が段階的に義務化される見込みです。当法人は、公認会計士試験合格者向けの実務補習、公認会計士向け研修、一般社会人向け研修において、変化するニーズに的確にお応えできる体制を整え、「会計人材の育成とリテラシー向上を通じて、日本の経済社会発展に貢献する」という設立理念の実現に向けて、これからも努力を続けてまいります。皆様の更なるご理解とご協力をお願い申し上げます。

 本年が皆様にとって実り多い一年となりますよう、心よりお祈り申し上げ、年頭のご挨拶といたします。

以 上

2025年1月 一般財団法人会計教育研修機構
理事長 手塚 正彦