「ROE・ROICを高め、資本効率を改善せよ」。その一方で、「AI・デジタル、人手不足対応、半導体・データセンター、GX、サプライチェーン再編には、今こそ大胆に投資せよ」――。上場企業の経営層は、いま二つの要請に同時に向き合っています。
本セミナーでは、この一見矛盾する要請を「投資判断」と「ファイナンス」の両面から2日間で掘り下げます。第1回は、企業価値向上につながる投資とは何かを起点に、NPV・IRR・ROIC・WACC等の基本概念を経営判断に必要な範囲で確認したうえで、AI・DX投資や大型設備投資を題材に、投資採否、投資規模・タイミング、段階投資・撤退判断までをケースで検討します。
第2回は、「投資する」と決めた後の成長手段と資金の付け方に焦点を移します。自前の設備投資、M&A、JV・アライアンスの比較、手元資金・借入・社債・増資・CB等の資金調達手段、財務余力・格付・希薄化・株主還元との関係を整理し、最終的にはアクティビストや機関投資家に対して「なぜこの投資に、この資金調達なのか」を説明できるところまで一体的に考えます。
単なる経営論や事例紹介にとどまらず、投資評価・資本コスト・キャッシュフロー・資金調達に関する理論的な前提と計算上の整合性も丁寧に確認します。ただし、公式の暗記や計算演習を目的とするのではなく、「数字をどう読み、どの前提を疑い、経営会議・取締役会で何を問うべきか」という実践的な判断力の獲得を重視します。2日間を通じて、投資・M&A・財務・株主対応を一つの企業価値ストーリーとして捉えるための判断フレームを持ち帰っていただくことを目指します。
※本セミナーは日本公認会計士協会の社外役員推奨研修として認定を受けています。