「利益」から「付加価値」へ―付加価値分配計算書で拓く持続可能な経営―〈2026年度〉

金商法第1条の「目的」である「国民経済の健全な発展」を目指すうえで大切な指標はGDP(国内総生産)です。GDPとは個々の企業の「付加価値」の合計ですが、これは「利益」の合計とは大きく異なります。
上場企業は毎年のように最高「利益」を更新し続け、株価も高揚しています。しかし役職員のWell-beingや企業のイノベーションや国民経済の健全な発展が十分に観察されていないとすれば、それは「利益」ばかりを重視して「付加価値」の創造とその適正分配・投資を蔑ろにしてきたからではないでしょうか。
本講座では「利益」と「付加価値」の異同を明かにしたうえで、付加価値に注目した経営の新潮流を理論とケースで紹介し、企業及び国民経済の健全な発展に寄与することを目指します。
※本講義は2025年12月に開催したセミナーのリバイバル配信です。講義の内容は当時の情報に基づくものになります。予めご了承ください。
講義回数
全2回(各回2.0時間)実施形態
アーカイブ配信CPDについて
単位付与対象外です。※単位認定研修についての詳細はこちらをご確認ください。
実務補習単位について
単位付与対象外です。※単位認定研修についての詳細はこちらをご確認ください。
お申込み方法について
セミナーのお申込み方法は、こちらをご覧ください。受講料
会員
無料※法人会員:5口未満の会員は1口6名まで、5口以上加入の会員は1口3名まで無料、超過した場合は超過人数1名あたり各回5,000円(税込)
非会員
1回あたり15,000円(税込)申込期限
日程
アーカイブ配信期間
2026年8月14日(金)~2027年3月31日(水)
申込期限
アーカイブ配信:2027年3月22日(月)まで
講師紹介
スズキ トモ 氏

公認会計士第三次試験合格。大手監査法人にて監査や上場準備を経て、ロンドン大学
(LSE)にて「社会科学哲学(修士号)」、オックスフォード大学にて「会計・経済の哲
学(博士号)」を取得。そのままオックスフォード大学主任教授(サステナビリティ・マ
ネジメントと会計学)まで務め、幾多の Best Professor 賞を受賞。初期のトップ・ジャ
ーナルにおける経済・会計哲学・理論・歴史の単独執筆を経て、応用研究へシフト。国
連等の国際機関、エリザベス女王 (Queen’s Office)、チャールズ皇太子 (Accounting for
Sustainability Foundation)、中国、インド、東南アジア、英国、フランス、日本政府との協働により多くのポリシー・ペーパーを上梓。日本では 2012 年に IFRS の強制適用の可否を検討した『オックスフォード・レポート』を金融庁に上梓。インドでは 2013 年に「One Additional Line CSR」革命(企業法 135 条)の成立に貢献。在英 20 年後、特殊疾病治療のために帰国、早稲田大学にて復職。2021 年 3 月『関経連レポート:成熟経済・社会の持続可能な発展のためのディスクロージャー・企業統治・市場に関する研究調査報告書 <四半期毎の開示制度の批判的検討を契機とする>』(315 頁)を上梓。同レポートを基礎に岸田政権における「四半期開示制度や自己株買いの見直し」、「付加価値の適正分配・投資による好循環」などの政策を推進。2022 年 2 月に日経新聞『経済教室』「分配強化へ開示制度改革を」を、同年7月に『新しい資本主義のアカウンティング:「利益」に囚われた成熟経済社会のアポリア』(中央経済社)を公刊。総理大臣補佐官顧問(適正分配政策・Well-being 担当)等を歴任。2025年8月には月刊『資本市場』で「人的資本の充実に向けた役職員株式交付制度の提言 ~「夢の仕訳」~」を発表し、極端な金融資本による支配を忌避し、役職員による内からのガバナンスの回復やWell-beingの改善を通じた成熟経済社会の持続的発展を模索している。
※肩書等は収録当時のものです。
プログラム
第1回 成熟経済社会における「利益」の矛盾
マクロ構造的に増収の見込み難い成熟経済社会において「利益」や「株主還元」を追求しては、企業の持続的発展が阻害されうることを種々の統計的データで理解することを目指します。
第2回 付加価値の適正分配・投資経営の実際
有価証券報告書をベースに「付加価値分配計算書」を作成し、これが中期経営計画やキャッシュアロケーションや統合報告書にいかに役立つか主としてケースをもって学習します。講義後半では手塚正彦・会計教育研修機構前理事長とのディスカッションを実施。
会場・受講方法
アーカイブ配信
アーカイブ配信では、収録済みのセミナー動画を配信期間中お好きな時間に何度でもご視聴いただけます。
なお、お申込みいただいてから受講登録完了までに1~2営業日程度、お時間を頂戴いたします。
ご参加にあたってのお願い・注意事項
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●本講座受講者において、迷惑行為及び、進行の妨げとなる行為(不規則発言など)が行われた場合には、強制的に退出させる場合があります。